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英語の勉強で中高一貫校の生徒が陥りやすい罠と対策

2024/01/11
英語の勉強で中高一貫校の生徒が陥りやすい罠と対策

中高一貫校は一般的にカリキュラムの進度が速く、高2までには中高6年分のカリキュラムを完遂するなんて学校も多いですよね。

残りの高3の1年間は受験対策をしっかりできて、大学受験の準備も余裕を持ってできて安心で・・・・・というのは真実ではありつつも、実は大きな罠をはらんでいます。

特に大学受験における英語の得点力については、上記のようなカリキュラムの狙い通りにスムーズにいく人は一部。

逆に高2や高3になって「英語が全然伸びない!」と焦って塾に駆け込んでくる人も多いのです。

なぜ中高一貫校の生徒にそのようなことが起こってしまうのか・・・。

今回はその原因と対策を考えてみたいと思います。

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【目次】
中高一貫校の英語の授業内容
「生きた英語」は受験で通用しない?
まだしばらくは「受験英語」が必要
受験英語への効果的な対策は

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中高一貫校の英語の授業内容

決して中高一貫校だけというわけではありませんが、特に私立中高一貫進学校と言われる学校の英語教育のトレンドは「コミュニケーション」に重心を置いたものになっています。

ネイティブの教師が在籍し、週の何コマかはネイティブが担当。

授業内容は英語でのディスカッションやプレゼン大会なども。

「生きた英語」にどんどん慣れ親しみ、ゆくゆくは外国人と対等にビジネスができるようなグローバル人材を育てていく。

ちゃんと10年、20年先の世界を想定して、実世界に根ざした教育を実施しています。

「読む、聞く、書く、話す」のバランスがとられ、生徒たちの中にもかなり英語コミュニケーションがナチュラルに浸透している様子が見受けられます。

それ自体はとても素敵なことで、その教育方針に異論を唱える人は少ないでしょう。

「生きた英語」は受験で通用しない?

しかし、「大学受験」ということに視点を変えると、少々事情が変わってきます。

上記のような教育を受けた生徒たちが、受験で高得点がとれるかというと、実はそうではないのです。

ある帰国子女の受験生の話をしてみます。

お父様の仕事の関係で5年間海外に住んでおり、問題なくネイティブと英語でコミュニケーションがとれる子です。

日本に帰国して2年たち、高3になりました。

英語は以前として喋れるままですが、なぜか模試の英語で好成績がとれません。

内容を精査してみると、文法問題での失点、和訳問題での失点、長文読解前半の割と簡単な問題での失点が目立ちます。

間違えた問題を一緒に眺めながら本人に話を聞いてみます。すると本人の口からは、

文法問題→「こっちの選択肢でもべつに通じませんかね」

和訳問題→「え、私の答案と大体言っていること一緒じゃないですか?」

長文読解→「内容は余裕で分かるんですけど、何を答えればいいかよく分からなかったです」

こんなコメントが並びます。

実はこの子に限った話ではなく、他の帰国子女の生徒でも同じような現象が起こります。

そして、それと似た状況になり、似たようなコメントをするのが、中高一貫のいわゆる進学校に通っている生徒だったりするのです。

大学入試の英語で問われる力とは?

なぜ英語でばっちりコミュニケーションがとれるのに、大学入試での得点は取れないのでしょうか。

色々な理由と言い方があるのですが、端的に言うと「大学側が生きた英語力を測る試験を実施していない(できていない)」からです。

もちろん大学入試の世界でも改革は進んでいます。

例えば、英検利用入試の拡大です。英検でどこまで生きた英語が測定できるかという話は置いておいて、昔ながらのただのリーディングの入試だけではなく、4技能が測れます。

立教大学などは大学が英語の入試を作成するのをやめ、すべて外部試験の成績で合否を決めていますね。

しかし、そうではない従来通りの試験方式も、まだまだ根強く残っています。

大学側もマークシートで短時間に得点結果を出せた方がラクに決まっています。一人ひとりと面談をしてコミュニケーション英語力を測ることなど現実的に無理です。

リーディングのみの試験一発が最も簡単に受験生を選別できるわけです。

つまり、現在の大学入試で主に問われる英語力というのは、結局リーディングに重きが置かれているわけで、速く読む力、正しく訳して理解する力、設問にしっかりと答える力が重要となります。

文法の4択問題などは、難関校ほど少なくなる傾向はありますが、それでもまだまだ出題される大学が多いため、いわゆる文法力もかなり必要になります。

まだしばらくは「受験英語」が必要

この大学入試における傾向は、まだしばらくは変わらないでしょう。

年内入試の定員割合が増えるなど、色々な要素が少しずつ変化をしてきているため、前述のようなシンプルなリーディング試験は徐々にそのシェアを減らしていくことは予想されますが、急激な変化は起こりませんし、起こせません。

つまり、一般入試で普通に入試問題を解き、いわゆる受験英語と向き合わなければならない受験生はまだまだ減ることはなく、受験英語の勉強が以前として必要になる状況はまだしばらくは変わらないと思われます。

それを理解したうえで、自分の大学入試をどのような方式で乗り切るのか、一般入試を受験するとして英語の対策はどうするのか。

なるべく早めに考え、判断し、行動に移さなければ手遅れになりかねません。

受験英語への効果的な対策とは

中高一貫校の生徒はある意味で被害者です。

高校が目指す英語教育と、大学入試で求められる英語スキルの間に挟まれ、どうしたらいいか分からなくなってしまっている人が多い。

しかし、一般入試で大学受験をする以上は、試験で高得点を獲るために必要なスキルを身につける他ありません。

では。どうすればいいかというと、やはり「塾」に頼る必要があるかと思います。

話を聞くと、中高一貫校でも最後のほうは入試対策の講座がもちろん存在しています。

しかし、そこに文法的な会話はなく、簡単に言えば「習うより慣れろ」のスタンスで、授業内で入試問題を解き、解説を聞くというような授業になっていることが多いようです。

いわゆる「センス」や「フィーリング」の世界を脱することができないまま、闇雲に問題演習を積み上げていくようなことになっているようです。

海外経験が元々あったり、中高一貫のプログラムに上位層でついていけている生徒はそれでもきっと何とかかたちになるかもしれません。

しかし、中高一貫で授業になかなかついていけなかった層は、最後にそのような講座を受講したとて、全然ついていけない・・・というケースに陥ってしまう可能性が高いです。

実際、OUTCOMEに相談に来られる方も、そういった進学校の下位層だと自称されている方が多い傾向にあります。

自分が戦う予定のフィールドが、いわゆる「受験英語」が必要になる場所なのであれば、そういった英語との向き合い方やテクニックを誰かに教えてもらう他ありません。

そして、英語はすぐに成績が向上する科目ではなく、時間を要する科目です。

高3になって慌てて対策をするのではなく、高2高1から早めに行動することをお勧めします。

OUTCOMEは中3から入塾でき、週2回のそこまで負担がないペースで受験英語に必要な知識を全て伝えていく塾です。

大学受験英語を早期に得意科目にしながら、英検の合格保証も獲得することができます。

センスやフィーリングではなく「ロジカルに」「ルールで」英語を読むということがどのようなことか体験してみたい方は、お気軽に無料体験授業にご参加ください。

体験授業は、あっという間に英語が読めるようになったと大変好評をいただいています。

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