英検 準2級プラスとは?大学受験に役立つ理由とおすすめ対策法4選
2025/05/23

英検準2級プラスの特徴と通常の準2級との違い
英検準2級プラスとは、日本英語検定協会が提供する英語検定の中でも、通常の準2級よりも一段階難易度が高いとされる特別な試験形式です。英語力の向上と大学受験での活用を目的とした設計がされており、英検2級に挑戦する前の「ステップアップ」的位置づけとして注目されています。
通常の準2級と比べて、準2級プラスは4技能(読む・聞く・話す・書く)すべてのバランスをより重視しており、特にライティングとスピーキングの難易度がやや高くなっています。出題されるテーマも実社会や学問的文脈に寄ったものが多く、内容理解の深さや表現力が問われる設計です。
また、準2級プラスではCSEスコアによる評価も明確に提示され、自身の英語力の現状を客観的に確認しやすいという特徴もあります。これは後述する大学入試への利用にも大きな意味を持ちます。
英検準2級プラスの試験内容と合格点
準2級プラスも準2級や2級と同様に一次試験と二次試験があります。
受験料は8,700円です。
【一次試験】
Reading 31問 + Witing 2問 85分
Listening 30問 25分
【二次試験】
Speaking 4問 7分
合格基準CSEスコアは
一次試験:1402/1875
二次試験:427/625
対象となる受験者層とレベル感
準2級プラスの対象者としては、主に高校生、中でも大学受験を意識し始めた高1~高2生が中心です。英語学習歴がある程度あり、基礎はできているが、より高い目標に向けて次のステップへ進みたいと考えている層に適しています。英語の読解や文法理解だけではなく、日常的なトピックに関して自分の意見を述べられる力が求められるため、学習の幅と深さがバランスよく必要とされます。
https://www.eiken.or.jp/eiken/2025newgrade/index.html
準2級プラスの存在意義
これまで準2級と2級のあいだには大きな距離があると言われてきました。準2級は簡単に合格できたけど、2級には何回か挑戦しているが合格できない・・・という高校生もよく目にします。
こうなると、英語学習のモチベーションが下がってしまったり、2級の取得を早々に諦めてしまったりする中高生が出てきてしまうことが懸念されます。
準2級プラスは、中高生を中心とした英語学習者が、ほどよい目標を持ち、モチベーション高く学習をし続けられるように生み出されたという背景もあると言えるのです。
英検準2級プラスは大学受験にどれほど有利なのか?
近年、大学入試において英語4技能を評価する動きが加速しています。その中で、英検は高い信頼性と実績から、多くの大学が外部検定利用として正式に認めています。
具体的には、英検2級以上のスコアを提出することで、英語試験の免除、加点、出願資格の条件緩和など、さまざまな形で優遇措置が設けられている大学が多いです。準2級プラスは、こうした制度の中でも「英検2級に近い実力を有している」ことの証明として活用可能な場合があり、特にスピーキングやライティングのスコアが高ければアピール材料となります。
英検の指定の級に合格している必要がある場合もあれば、一定以上のCSEスコアが求められる場合もあり、新たに始まった準2級プラスにおいては、各大学がどのような活用指針を示していくか、2026年度入試から見守っていきたいところです。MARCHや関関同立といった難関私大では、英検のスコア提出または最低で2級の合格が必要条件になっていることが多いのですが、もしかすると日東駒専などの中堅私立大学では準2級プラス取得まで、条件が緩和される可能性もあります。いずれにせよ、英検は英語力の外部証明としての価値があります。
(補足説明)英検と大学入試制度:背景と接続の重要性
大学入試改革の一環として、従来の「読み・聞き」に偏った英語試験から、「話す・書く」を含めた4技能評価が求められるようになりました。この流れの中で、英語外部検定の導入が検討され、各大学の個別入試においてもその流れが確実に進行しています。
特に注目すべきは、英検が大学入試において「英語試験の代替」として利用されるケースが年々増えている点です。これには以下のような背景があります:
- 日本の英語教育が受験英語に偏りすぎていた反省
- 実際の英語運用能力を測る必要性
- 国際基準であるCEFRを意識した評価基準の導入
こうした背景を受けて、準2級プラスは「大学入試にも通用する実践的な英語力」を養成する試験として開発されたと言えます。したがって、単に英検合格を目指すのではなく、その後の入試に直結する武器として活用する意識が重要です。
(補足説明)CEFRとCSEスコア:英語力の客観的な指標とは
CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)は、語学能力をA1からC2まで6段階で評価する国際基準です。英検もこのCEFRに準拠してスコアや級を位置づけており、文部科学省も日本の英語教育改革にこの枠組みを導入しています。
準2級プラスは、A2上位〜B1下位レベルを目指す位置づけで、特に高校生が「大学受験に対応する英語力」の到達度を測るには適したレベルです。これに加えて、英検ではCSEスコア(Common Scale for English)を導入しており、各技能を数値で明確に把握することができます。
CSEスコアの特徴としては:
- 4技能をそれぞれ650点満点、合計2600点で評価
- 技能ごとの得点が個別に示され、学習の方向性が明確になる
- 目標スコアを設定することで、計画的な学習が可能になる
これらの指標をうまく活用することで、「どこが弱いか」「何を重点的に勉強すべきか」が可視化され、効率的な学習が実現します。特に入試では、単なる合否ではなく、「どの技能でアピールできるか」が戦略的に重要になるため、CSEスコアの存在は大きな武器となるでしょう。
英検 準2級プラスに関するよくある質問(FAQ)
英検 準2級プラスはいつから実施されている?
この試験は新しい形式で2025年から受験が可能になりました。英検CSEスコアの精緻化や大学入試改革に対応する形で開発されました。実施スケジュールについては、英検協会の公式サイトで常に最新情報が公開されています。
通常の英検 準2級とどちらを受けた方が良い?
大学入試を意識すれば、より高度なスキルを証明できる準2級プラスの合格を目指すべきですが、初めて英検を受ける人にとっては準2級で自信をつけてから、プラスへとステップアップするのも有効です。
スコアはどのように活用できる?
準2級プラスのスコアは、大学の出願書類として提出可能であるだけでなく、英語力の証明として学校内での評価や推薦書にも反映されます。また、外部検定利用型入試の条件を満たすためにも活用できます。特に英語4技能を評価する入試方式では、その信頼性の高さから有効性が認められています。
英検準2級プラス合格のために実践すべき対策法4選
1. 出題傾向に沿った過去問演習を繰り返す
準2級プラスは通常の準2級と出題形式が類似している部分もありますが、ライティングのテーマやスピーキングの応答内容に違いがあります。したがって、最新の傾向を反映した模擬試験や過去問を分析することが重要です。特にライティングでは、「自分の意見を述べ、その理由を明確に説明する」構成が求められるため、単なる文法力ではなく論理的な文章展開のトレーニングが必要になります。
2. ライティングのテンプレートを習得し、自動化する
エッセイの構成にはある程度の「型」が存在します。導入・意見表明・理由①・理由②・結論という基本構造をテンプレートとして習得することで、試験本番でも落ち着いて書き進めることができます。また、過去に出題されたトピックに対して自分の意見を文章にしてみる「反復練習」も非常に有効です。
3. スピーキング練習は録音&フィードバックの徹底を
スピーキングでは、写真描写、質問応答、意見表明が求められます。これに対しては、実際に声に出して練習することがもっとも効果的です。しかしながらスピーキング技能は独学が難しく、自己評価が曖昧になりがちです。自分の回答を録音し、それを聞き返して改善点を洗い出す習慣を持つことが効果的です。自宅での録音練習や、オンライン英会話を利用してフィードバックを受けるのも良い方法です。面接官役を友人や家族に頼んで、模擬面接の形で練習するのも有効です。練習を繰り返すことで、実際の試験でも落ち着いて対応できるようになります。
4. CSEスコアを見据えたバランスの良い学習計画
「苦手技能だけを集中的に対策する」のではなく、4技能すべてをまんべんなく鍛えることが高スコアへの近道です。特にCSEスコアは各技能の得点が重要となるため、「Readingだけ極端に高いがSpeakingが極端に低い」などのバランスの悪さは避けたいところです。計画的に週単位で技能別学習の配分を管理することが求められます。
オンライン英語塾OUTCOMEにおける英検準2級プラス合格指導法
OUTCOMEは英語を徹底的にロジカルに「ルールで読む」という指導法に重きをおいています。指導法に自信を持ち「英検の合格保証制度」も用意しています。
英語は所詮パターン言語であり、限られた種類の文型、節や句の用法、構文で構成されています。ということは、それらの種類を知り、用法を判別し、機械的に処理していけば必ず誰でも理解できる(訳すことができるようになる)ということです。
そして実はこのロジカルなアプローチは4技能全般に効果を発揮します。
例えば、長文読解(Reading)において単語の拾い読みやフィーリングで普段から英文を訳して理解しようとしている人は、英作文(Writing)をするときに知っている単語を羅列したり、見覚えなどの不確かなフィーリングで英文を書いたりしてしまい、減点に繋がってしまいます。
一方で、Readingをするときに構造やルールをしっかり意識して確固たる根拠をもったロジカルな読解をしている人は、Writingをするときにもそのような構造をちゃんと反映させて英文を書き並べ、高得点をとることができます。
英検対策においては単語暗記や過去問の反復練習が大切であることは言うまでもありません。
しかしながら、その前提となる英文との向き合い姿勢が正しいものかどうかが非常に重要であり、OUTCOMEはその点にこだわっています。
この正しい姿勢が身につけば、英検の早期高得点での合格はもちろんのこと、共通テストや大学個別入試等の大学受験英語においても揺るがない成績を獲得することができるのです。
おわりに:英検準2級プラスは大学受験の強力な味方に
英検準2級プラスは、従来の準2級よりもやや難易度が高く、4技能をバランスよく評価する点で、大学受験において非常に有利な資格です。外部検定を利用する大学が増えている今、準2級プラスのスコアは「英語力の証明」として強力な武器になります。
本記事で紹介した対策法を参考に、計画的な学習を積み重ねることで、確かな自信を持って試験に臨むことができるでしょう。将来の受験戦略のひとつとして、ぜひ英検準2級プラスの活用を検討してみてください。
ただし、大学受験も見据えて、確実に英語の力を上げていくためにはフィーリングから脱却したロジカルな読解手法を身につけておく必要があります。
当塾OUTCOMEでは、そのようなアプローチのもとで短期間に大幅に英語の成績を伸ばしている中高生が多く在籍しています。OUTCOMEの指導内容に興味を持ってくださった方は無料体験授業に是非ご参加ください。
たった3回の無料体験で劇的に英語の読み方が変わったと、ほぼ全員の受講者から好評をいただいています。